JavaScript - ダイアログの表示方法 - alert(), confirm(), prompt()

ポップアップで表示するダイアログを3つ紹介します。ユーザーに対してメッセージを表示する alert()、確認をする confirm()、入力を求める prompt() の使い方を学びましょう。

JavaScript - ダイアログの表示方法 - alert(), confirm(), prompt()
Photo by Nicola Styles / Unsplash

JavaScript のダイアログとは?

ダイアログ(ダイアログボックス)は、ユーザーに対して何かのメッセージを伝えるときに表示される、小さなウィンドウのことです。JavaScript には、ポップアップ表示できるダイアログが3種類あります。ちなみに、ポップアップとは、ポンっと突然現れる表示方法のことです。

今回は、3種類のダイアログについて説明します。それぞれにサンプル作品も載せてあるので、実際に動きを試してみてくださいね。

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alert() - ユーザーにメッセージを表示する

alert()(アラート)は、ユーザーにメッセージを表示するときに使われます。メッセージと OK ボタン(Safari の場合:閉じる)が表示され、ユーザーがボタンを押すとダイアログが閉じます。

alert() の書き方

表示したいメッセージを () の中に書きます。alert() は、window.alert()window. が省略された書き方で、どちらも同じように動作します。

window.alert('表示したいメッセージをここに書く');
alert('表示したいメッセージをここに書く');

メッセージの表示は任意(オプション)です。表示する内容がない場合は、OK ボタンのみの空白ダイアログが表示されます。

window.alert();
alert();

文字列を表示

文字列を表示したい場合は、引用符 ' '(または " ")で囲んで書きます。

alert('これはアラートです');
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

文字列の改行

文字列の間に \n を追加すると、改行することができます。

alert('これはアラートです\nこのように改行されます');
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

数字を表示

数字を表示したい場合は、() の中に半角数字を入れます。数字は、引用符 ' '(または " ")で囲む必要はありません。

alert(123456789);
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

ページを読み込んだときにダイアログを表示する例

alert() を使ったとても簡単な例を見てみましょう。ページがブラウザに読み込まれたときにダイアログが表示されるプログラムです。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>alert()サンプル</title>
  </head>
  <body>

    <script>
      alert('こんにちは!');
    </script>

  </body>
</html>

<script> タグで囲まれた部分が JavaScript コードです。このプログラムは、HTML ファイルに直接 JavaScript コードを埋め込んでいます。

ボタンをクリックしたときにダイアログを表示する例

ボタンがクリックされたときにダイアログを表示したい場合は、次のようにプログラミングすることができます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>alert()サンプル</title>
  </head>
  <body>
    <h1>alert()</h1>
    <button type="button">クリック!</button>
  
    <script>
      let btn = document.querySelector('button');
      btn.addEventListener('click', () => alert('こんにちは!'));
    </script>

  </body>
</html>

こちらのサンプルで、動きを試してみてください。ボタンをクリックするとダイアログが表示されますよ。

See the Pen JavaScript alert box by Pyxofy (@pyxofy) on CodePen.

confirm() - ユーザーに確認をする

confirm()(コンファーム)は、ユーザーに何かを確認したいときに使うことができます。alert() で表示されるのはメッセージと OK ボタン(Safari の場合:閉じる)だけでしたが、confirm() ではキャンセルボタンも表示されます。

confirm() の書き方

表示したいメッセージを () の中に書きます。confirm() は、window.confirm()window. が省略された書き方で、どちらも同じように動作します。

window.confirm('確認したいメッセージをここに書く');
confirm('確認したいメッセージをここに書く');
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

ボタンをクリックしたときにダイアログを表示する例

confirm()alert() を使った JavaScript コードを見てみましょう。

  • ボタンがクリックされたときに、確認ダイアログを表示します。
  • OK が押されたら「ログアウトしました」を、キャンセルが押されたら「キャンセルしました」を alert() で表示します。
let btn = document.querySelector('button');

btn.addEventListener('click', () => {
  let result = confirm ('これはサンプルです\nログアウトしますか?');
  if (result) {
    alert('ログアウトしました');
  }else{
    alert('キャンセルしました');
  }
})

こちらのサンプルで、動きを試してみてください。ボタンをクリックするとダイアログが表示されます。OK を押したときと、キャンセルを押したときで、表示されるメッセージは変わりますよ。

See the Pen JavaScript - Dialog Boxes - Confirm, Alert by Pyxofy (@pyxofy) on CodePen.

prompt() - ユーザーに入力してもらう

prompt()(プロンプト)は、ユーザーに何かを入力してもらいたいときに使うことができます。メッセージや OK ボタンとキャンセルボタンのほかに、入力欄も表示されます。

prompt() の書き方

表示したいメッセージを () の中に書きます。 prompt() は、window.prompt()window. が省略された書き方で、どちらも同じように動作します。

window.prompt('表示したいメッセージをここに書く');
prompt('表示したいメッセージをここに書く');
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

入力欄には、あらかじめデータを表示しておくこともできます。

prompt('名前を入力してください','田中さくら');
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

また、メッセージを表示する必要がない場合は、省略することも可能です。

prompt();
ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

ボタンをクリックしたときにダイアログを表示する例

prompt()alert() を使った JavaScript コードを見てみましょう。

  • ボタンがクリックされたときに、入力を求めるダイアログを表示します。
  • 入力された内容と合わせて「さん、こんにちは!」と alert() で表示します。
  • 入力欄が空白のまま OK が押されたり、キャンセルが押された場合は何も表示しません。
let btn = document.querySelector('button');

btn.addEventListener('click', () => {
  let result = prompt ('これはサンプルです\nユーザー名を入力してください', 'ユーザー名');
  if (result != null && result !=''){
  alert(`${result} さん、こんにちは!`);
  }
})

こちらのサンプルで、動きを試してみてください。ボタンをクリックするとダイアログが表示されます。alert() のメッセージがどのように表示されるか、入力する内容をいろいろと変えて確認してみましょう。

See the Pen JavaScript - Dialog Boxes - Prompt, Alert by Pyxofy (@pyxofy) on CodePen.

ブラウザによって異なる表示

ダイアログが表示される位置や見た目は、ブラウザによって決まっています。

例えば Safari の場合、表示は画面の中央です。alert() では、OK ボタンではなく「閉じる」になります。

ブラウザでの表示(Safari の場合)
ブラウザでの表示(Safari の場合)

例えば Edge では、画面の上部にこのように表示されます。

ブラウザでの表示(Edge の場合)
ブラウザでの表示(Edge の場合)

まとめ

今回は、JavaScript でポップアップ表示できる3種類のダイアログを紹介しました。

ダイアログ(ダイアログボックス)は、ユーザーに対して表示される小さなウィンドウのことです。メッセージを伝えたいときは alert()、何かを確認したいときは confirm()、入力を求めるときは prompt() を使いましょう。

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